大家さんよりも入居者の味方
2025年04月01日
こんなタイトルを付けると世の中の大家さんは「冗談じゃない!おまえは誰から管理料をもらって飯を食っているんだ!」とお怒りになるかもしれません。
でも本当にそうなんです。入居中のクレームや相談の内容に関しましては、100%修理と明確に分かるものから微妙なものまで色々とありまして、微妙なものについては「多少不便ですがそのままで辛抱して下さい。」と言えなくもないものが確かにあります。しかし入居者の方が困っている事は事実ですし、私は入居者の方に代わって大家さんと交渉をして、費用が多少発生しても出来る限り改善をしてもらう方向でお話をさせて頂いております。
なお現在管理をさせて頂いている物件の大家さんは本当に皆さん良い方ばかりで、私のお願いをほぼ二つ返事で了承してくれます。逆の言い方をしますと、入居者ファーストの考え方の出来ない大家さんとは、これまでもその都度縁を切ってきましたので、弊社の管理物件には良心的な大家さんしか残っていないとも言えます。
ある時、とあるアパートの管理を依頼され引き受けた事がありましたが、その時に入居者の方から不具合箇所の改善を依頼されまして、大家さんに申し伝えた所「家賃が安いからそんな事は出来ない。家賃の値上げを承諾してくれるなら考えてもいい。」と言われ絶句した事があります。更には「その入居者は色々とクレームが多いので、何か理由をつけて追い出してもらえないか。」とまで言われた時に私の堪忍袋の緒が切れまして、即刻管理契約を解除させてもらいました。
大家さんにとっても賃貸業は商売であり、入居者の方は大切なお客様のはずです。それを「貸してやっているんだ。いやなら出ていけ。」と言った感じの時代錯誤の考え方をしている方が、まだこの世の中に居る事に正直驚きを隠せませんでした。
私が「大家さんよりも入居者の味方」と思うのは、言い方は失礼かもしれませんが「大家さんがしているのは商売で、入居者がしているのは生活だ」という事です。更に汚い言い方で単刀直入に言うと「銭勘定をしている人と平穏な暮らしを求めている人のどちらを助けたいですか?」という事です。
ただ結論から言いますと、これまでも入居者の味方をし続けてきた事で「この物件は入居後のクレーム対応も早くて安心」とクチコミが広がり、高い入居率につながっていますので、大家さんとっても結果オーライとなっている事は事実です。