建築屋上がりの不動産屋

2025年04月03日

私が20代の頃、最初に就職した会社が建築会社でした。当初工務を担当しており新築の現場もありましたが、引渡し後の住宅のアフターメンテナンスも数多くこなさなければならない状況でした。

 

最初の頃は建具屋や内装屋をお客様の家へ連れて行き、修理や補修のやり方を横で見ているだけでしたが、そのうち自分でも出来そうに思えてきて、取り敢えずやれる事は自分でやってみる事にしました。流れとしましては、まずクレームを受けたら一度現場を見に行く。それから自分で対応可能なものは、その場で修理をする。そして業者の手助けが必要な場合は、その場で業者へ連絡を取り手配をする、となります。

 

今は建築屋から不動産屋へ業態を変えましたが、クレームに対する基本動作に変わりはありません。取り敢えず出来る事は全部自分でやるつもりで、工具箱にはあらゆる工具を忍ばせています。業者を手配すれば工賃が発生して、大家さんにも負担を掛ける事になります。自分が動いて費用も掛からずにその場で解決すれば、これ程良い事はないと思います。

 

ですから会社での私の服装はいつも作業服です。作業服のままで物件の案内もしますし不動産の契約も行います。いつでも現場で寝転がって作業が出来るスタイルに重点を置いた結果、作業服が私にとってのスタンダードウェアとなりました。