売買物件のこだわり

2025年04月08日

これまでは賃貸物件に関するこだわり、とりわけ管理業務についての思いを綴って参りましたが、売買物件に関しましてもそれなりにこだわりは有ります。ここでは売買物件に対する私独自の思いについて語りたいと思います。

 

まずは売買物件に関しましても、賃貸物件と同様に物件をお探しのお客様へ他社さんの物件をあまり紹介致しません。気になる物件があれば、そちらの会社へ直接行く事をお勧めしています。どうしても弊社に中に入って欲しいと御依頼があった場合のみ例外的に入る事にしています。

 

その理由は賃貸物件と同様に、物件の事に詳しくない者が案内して説明すべきではないと思うからです。自社物件であれば事前に入念な調査を実施していますので、良い所も悪い所も全て把握していますので、現地できちんと全部の説明が出来ます。その上で悪い所に関しましても、この様な対処方法で問題解決を図る事が可能であると事前に御提案の準備も整えております。

 

悪い所を故意に告げなかったり隠したりする行為は不動産業者の風上にも置けませんが、図らずもその物件の事について熟知していなかったばかりに結果的にそうなってしまうのは、お客様にとっては不利益以外の何物でもありませんので、私は避けたいと思っています。

 

また売主様と直接つながっていれば、どうして売却する事になったのかの理由についても当然知り得ていますので、購入検討者の方へきちんと説明する事が出来ます。購入検討者の方にとってその物件が事故物件でない事は当然の事として、この物件にはどんな履歴があるのかは大変気になる所でもありますので、そこをきちんと誤りなく御説明出来るのは自社物件を取り扱っている業者のみと言えるのではないでしょうか。

 

最近ではお客様が自らポータルサイトを閲覧されて、直接弊社の物件にお問い合わせ頂く事が多くなりました。私はこのパターンが最も理想的な形だと思います。昔は売主側にも不動産屋が居て、買主側にも別の不動産屋が付くパターンが多かったのですが、価格交渉や引渡し条件の調整等が必要となった時に、間に一社増えるだけでも意思の疎通に時間が掛かり、もどかしいものでした。こちら側の意向が相手方に正確に伝わっていない事も時にありました。売主側と買主側の両方に付く事で、双方の要望を公平中立な立場で調整してもらえるという安心感も生まれると思います。

 

ですから売買物件のお問い合わせに関しましては、出来る限り情報公開している業者へ直接お問い合わせ頂く事をお勧め致しております。なお情報公開している業者が1物件に対して複数のケースがありますが、その場合はより多くの情報を提供している業者の方が物件により詳しい業者と判断して選択すべきでしょうし、掲載内容に遜色ない場合は、物件の所在地に近い業者の方が取引後のアフターフォローも含めて手厚いと思われますので、その様な基準で業者選択をしてもらって良いのではないでしょうか。